ニュースレター第166回➃ある古い浴衣との出会い
前々回のニュースレターで布ぞうりの記事を書きました。今日はそちらの続きになります。
現在、また新たな布ぞうりを製作するため古い浴衣を解体しています。
買った時は気が付きませんでしたが、手縫いで作られた浴衣でした。
糸切りの作業を進めていくたび、とても丁寧に作られていることが少しずつ分かります。
これは着る人のことをよく考えて作られた心温まる、まるでアート作品のようだなと感じました。作られた方は当時どんな思いを込めて一目一目縫っていたのでしょう。
もしかすると大切な人が着ているところを想像して縫われたのかもしれません。
そんな思いを巡らせながら糸を切っては解いています。
大切にこの布を使い、履いた人に喜んでもらえるぞうりを作りたいと思っています。
骨董市で何気なく買った浴衣が、こんなにも豊かなひと時をくれるとは思ってもみませんでした。

解体途中の浴衣です。男性物の浴衣ですね。
寝巻として利用されていたのでしょうか?
『根町』とあります。
調べてみたところ茨城県竜ケ崎市に「根町」という地名があるそうです。



