ニュースレター第162回②【猛暑の中の生き物たちは?】
まだ猛暑が続いていたある日・・・。カラスが何羽も日差しを避けるためなのか、大型商業施設の暗い駐車場の天井裏で嘴を半開きにしてじっとしているのを見かけました。今年も厳しい猛暑が続きました。人間にとっては言うに及ばず過酷ですが、日頃見かける身近な生き物たちはどのように過ごしていたのでしょうか?

〈鳥類・恒温動物〉
カラスは気温41℃、雀は45℃以上、ハトは43℃近くまで耐えられるようです。鳥類には汗腺が無いので、体温を下げる調整機能がありませんが、パンティングと呼ばれる浅い呼吸によって熱を口から逃し汗をかかなくても効率良く体温を下げているようです。それに加えて羽毛は保温だけでなく断熱にも優れ一定の体温を保つ機能を備えています。
〈昆虫・変温動物〉
蝉は約45℃前後、アリの一部の種は50℃、ゴキブリは40℃ぐらいまで、蚊は35℃~40℃ぐらいまでの耐性があるようです。多くの虫たちは体表に微細な毛や反射性の外皮を持ち、熱の吸収や放射を調整出来る機能があります。
このように暑さに適応出来るよう進化を遂げてきた生き物たちですが、ここ数年の気温はさすがに厳しいと言えるでしょう。猛暑の原因として地球温暖化が挙げられていますが、人間だけでなく生き物たちを守るためにも資源の無駄遣いを極力減らすといった出来うる事を続けていきたいと思います。



